🌏 他人のせいにして、社会のせいにして、自分にできないことを正当化している「わたくし」。
18豊かな表現力で綴られている、バラエティーに富んだ自由詩の世界を堪能することができます。
著者 茨木 のり子 出版日 2007-02-01 「真実を見きわめるのに 二十五年という歳月は短かったでしょうか けれど 歳月だけではないでしょう たった一日っきりの 稲妻のような真実を 抱きしめて生き抜いている人もいますもの」 (『歳月』表題作より引用) 生前にはこれらの詩の数々を、25年間連れ添った伴侶への「ラブレター」だと語っていたそうです。
⚠ できることから一歩ずつ。 最近、思うのです。
15恋を語ることもできなかった。
(作者のはっきりした顔立ちからもその芯の強さが伝わってくる。
☎ 読み終わった後に、一緒に手をとって歩いてくれるような、何とも言えない心強さを感じられる。 「私の何を知ってこんなことをいうのか!」と怒りがこみあげてくる。 その人が、何かの原因でそのような不機嫌をブンブンと撒き散らすのです。
それだって立派に「守り抜く」ことになるのだと思う。
そしてこうなると誰もが、自分がつまずかないように、を最優先に考える。
😛 消費税はあがり、外国人労働者は増える。 作者が言い方としては上からだが、立場としては読者と同じレベルで「ばかものよ」と言う。 人が救われるのは、愛する人にいたわりの言葉をかけられた時だけではない。
16) だから読者に読み手である「一人」を批判しているという怖い気持ちを与えない。 どんな法案が通っても関心を持って行動する人間は少ない。
社会や他者に原因を見ている時点で、 被害者という意識が生まれてしまうため、 実はどこかで人のせいにしてしまっている ということです。
🙂 1999年、晩年になって刊行された詩集『倚りかからず』は、詩集では異例となる大ヒットを記録しました。 老後の問題もいまのうちに考えてお金を貯め、生命保険に入り、健康寿命を延ばすために、運動を勧め、それができなくて孤独死するならそれも「自己責任」。 この詩は、いいですよね。
5なにもかも下手で、だからといって上手くなる努力もせず怠って、できないことを他人のせいにして、不機嫌に怒って…。
悲しいことにこの指摘は全くその通りだと納得せざるを得ない。
⚐ I tried to translate into English - hope I did not ruin it! 5.最後の2行に圧倒された。
5気付けばその日も時計の針は夕陽の時間をさしていた。 生徒たちは最後の「ばかものよ」というフレーズが印象に残っているらしく、上の学年にいっても「ばかものよ」の詩、と言えば大抵が「ああ!」と思い出す。
少し前、「就職したばかりの時、Sさんからこの詩集を勧められたんですよね!」と 後輩が若い職員の前で明るく暴露し、冷や汗をかく事があった。
📞 彼女の心の声が国境を越えて人の心を打ったのだ。 わたしが一番きれいだったとき わたしの国は戦争で負けた そんな馬鹿なことってあるものか ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた 作者は当たり前のように過ごすはずだった青春時代を戦争によって奪われた。 作者は戦時中という言葉に縛られ、いろんなものを奪われて「さびしかった」。
その後、戦争に巻き込まれ、空襲の恐怖や飢餓の苦しみを体験し、19歳のときに終戦を迎えました。 残念なことにそれは叶わないので、中学生の頃から彼女の詩に励まされてきた私たちの世代が、そんな嘆きに戦って「時代の責任」を負っていくべきだろう。
「わたしが一番きれいだったとき わたしの頭はからっぽで わたしの心はかたくなで 手足ばかりが栗色に光った わたしが一番きれいだったとき わたしの国は戦争で負けた そんな馬鹿なことってあるものか ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた」 (『茨木のり子詩集』・「私が一番きれいだったとき」より引用) シンプルながらも、率直な言葉のひとつひとつが沁み入り、心が揺さぶられるでしょう。
😇 「自分の感受性くらい自分で守ろうよ」 そう言われてはっとしている私に向かって、その人はくしゃっとした笑顔を見せてこう続けた。
3そう決めた私が、真っ先に思い立ったのは、自分の言葉と心を守る手段をちゃんと確保しておかなきゃ、ということだった。
全てが自分のせいだと考えると、自分の場合は心が持ちません!! そういう意味では、この詩でダメ出しを食らっている側の人間でしょう そんな自分が、何故この詩が気になったのか?というと 最後の3行の 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ これが響いたからです 作者も言いたかったのはこの3行で、前段は飾りのようなものでしょう 自分がどうありたいか、どうしたいかを棚にあげて何も行動せずに愚痴を言っているだけのサラリーマンで人生終わりたくないなと最近思うようになってきました これは、他人に対してではなく、自分自身に対して思っていることです 自分らしく自分のやりたいことを大切にする生き方をする それを実現するために、アーリーリタイアを実現させる ということが、自分の感受性を自分で必死に守ろうとしていたのかなと、ふと思ったのです この詩は、自分にとって大切なものを大切にしろと言ってくれる励ましの唄なのです 皆さんにとっての、励ましの唄は何ですか? それでは、また。
🙄 そして実際に芯の通った優しく強い詩をたくさん残した。
愛する人との道を裂かれた友達もいる。
「もはや いかなる権威にも倚りかかりたくはない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい 自分の耳目 じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある」 (『倚りかからず』表題作より引用) 難解な言葉はひとつもなく、ストレートに胸に響く詩ではないでしょうか。