コンビニ 人間。 村田沙耶香 「コンビニ人間」は発達障害のわたしにはショックな本でした!

⚛ 作中で恵子は自らのことを「部品」や、「細胞」と表現している。 毎日小さな締め切りがあるようで、それがリズムになっていた。 薄汚い。

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だが、かつて様々なところで論じられた前者の問いに比べて、現在は、後者の「普通が怖い」と怯える登場人物の方が、現実味を帯びているのだ。 そんなとき、就労動機を婚活だと言った後に解雇された元バイト仲間の白羽という男と再会し、彼と奇妙な同居生活を始める。

😩 アレキシサイミアという精神医学用語がある。 小説家の意地悪な目を通して見たときというと……そうだなぁ、でも意地悪というよりかは、人間のちょっと変なところ、バカにしたことを言っている人の表情とか、それは意地悪な目で見るというよりかは、おもしろいな、人間らしいなっていう目でずっと見ていたんだと思います。 ピアキの養子となったニコロは結婚後も放蕩癖が治らず、ピアキの後妻エルヴィーレの部屋に忍び込んでいるところをピアキに見つかり、勘当されてしまう。

has-cyan-background-color::before,. 世界の正常な部品としての私が、この日、確かに誕生したのだった。

⚔ ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。 犬: 僕も、どこまでも平易な言葉を用いているが、あくまで玄人向けに描かれている文学作品という印象を持ちました。 もしくはコンビニ店員という、作者とかなり似た境遇の人物を自身とはかけ離れた人物として描くことで、普段は心の中で感じていても直接発言をするには躊躇してしまうような言動を、小説の中に描くことが可能になったのだろうか。

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お見事! 総括 犬:最後に、今回の候補作をすべて振り返ってみての感想を改めてお聞きしたいと思います。

🤞 ところがニコロは一命をとりとめ、反対に息子は疫病を移されて死亡する。 「普通」な人々が共有する共通前提を表す言葉に「常識」があるが、「常」に同じものなんてない。

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🚀 実際のところ、赤ん坊を除けば、思いどおりに泣いたり喚いたりしている人などいない。

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これは、だ、と。

⌚ has-red-background-color::before,. ある日彼女のもとに、小学校時代、一緒に魔法少女になって闇の組織と戦っていた親友が救いを求めてくる。 だがそのような糾弾が有効な形で社会の中の具体的な誰か・何かに対して、発せられることはない。

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小説は恵子のコンビニ復帰というハッピーエンドで終わるのだが、読者の方は笑ってばかりもいられない。