🤜 四位五位、わかやかに心地よげなるは、いとたのもしげなり。 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶(ひおけ)の火も、白き灰がちになりて、わろし。
20更にかやうのすきずきしきわざ、ゆめにせぬものの、家におはしましたりとて、無下に心にまかするなめりと思ふもいとをかし。 例の所ならぬ所にて、殊に又いちじるからぬ人の声聞きつけたるは道理 ことわり 、異人 ことひと などの、その上などいふにも、まづこそつぶるれ。
もう、世間体が悪くなってしまいます。
🍀 外よりきたる者どもなどぞ、「殿は何にかならせ給へる」など問ふ。
15唐衣を髮のうへにうち著て、宿直物も何もうづもれながらある上におはしまして、陣より出で入るものなど御覽ず。 布留の瀧は、法皇の御覽じにおはしけんこそめでたけれ。
水鳥は鴛鴦いとあはれなり。
💓 玉星川や細谷川、いつぬき川、沢田川などは、催馬楽(さいばら)などを思い起こさせるものである。
14このように、彼女は幼い頃から学問や文学が身近にあった環境で育ったようです。
定子と清少納言の仲は非常に良く、当時貴重だった 紙を定子に貰った事が枕草子執筆のきっかけになります。
👇 あやしくつぶれがちなるものは、胸こそあれ。 待つ人などある夜、雨の脚、風の吹きゆるがすも、ふとぞおどろかるる。
9そんな別れ方なら、女も自然にその後姿を、いつまでも名残惜しげに見送ることだろう。 藍と黄蘖と。
夜なかぬもいぎたなき心地すれども、今はいかがせん。
☮ そのわたりに、鳥蟲のひたひつきいと美しうて飛びありく、いとをかし。 しかし原文だからこそ、古典文学の素晴らしさや日本語の美しさを感じられるはずです。 山鳥は友を戀ひて鳴くに、鏡を見せたれば慰むらん、いとあはれなり。
3この頃その折さし出でたる人の、命長くて見ましかば、いかばかりそしり誹謗せまし。
十二月の晦日のなが雨、一日ばかりの精進の懈怠とやいふべからん。
🚀 かくれの淵。 文章博士。
18新參のさしこえて、物しり顏にをしへやうなる事いひ、うしろみたる、いとにくし。 日入りはてて、風の音、蟲の音(ね)など、いとあはれなり。
よき薫物たきて一人臥したる。
👆 (二四段) 人にあなづらるるもの 家の北おもて。 青色のうへに白き單襲かづきたる、青朽葉などにかよひていとをかし。 耳無山。
15別に見る人もない所でも、心の中ははずんでとても素敵だ。 馬の命婦もさいなみて、「乳母かへてん、いとうしろめたし」と仰せらるれば、かしこまりて、御前にも出でず。
物など啓せさせんとても、その初いひそめし人をたづね、下なるをも呼びのぼせ、局にも來ていひ、里なるには文書きても、みづからもおはして、「遲く參らば、さなん申したると申しに參らせよ」などの給ふ。