💓 むぎごみ、むぎごみ、みむぎごみ、あわせてむぎごみむむぎごみ。
かの 頼光 ( らいこう )の 膝元 ( ひざもと )去 ( さ )らず。 外郎売り 本文 第一段落 せっしゃおやかたともうすは、おたちあいのうちに、 拙者親方と申すは、お立会の中うちに、 ごぞんじのかたも ござりましょうが、 御存じのお方もござりましょうが、 おえどをたって にじゅうりかみがた、 お江戸を発たって二十里上方、 そうしゅうおだわら いっしきまちを おすぎなされて、 相州小田原一色町をお過ぎなされて、 あおものちょうを のぼりへ おいでなさるれば、 青物町を登りへおいでなさるれば、 らんかんばしとらやとうえもん 欄干橋虎屋藤衛門、 ただいまは ていはついたして、えんさいとなのりまする。
依 ( よ )ってその 名 ( な )を 帝 ( みかど )より、 透頂香 ( とうちんこう )と 給 ( たま )わる。
📲 ういろう薬は東海道を上下する旅人によって口コミ的に天下に名が知られた程だったので、『続江戸砂子』にも記録があるように、偽ういろう薬に悩まされていたようです。 アワヤのど、サタラナしたに、カげサしおん。 講師と生徒の共演です。
17雨合羽 ( あま がっぱ )か 番合羽 ( ばん がっぱ )か、 貴様 ( きさま )の 脚絆 ( きゃはん )も 皮脚絆 ( かわ ぎゃはん )、 我等 ( われら ) が 脚絆 ( ぎゃはん )も 皮脚絆 ( かわ ぎゃはん )。
平仮名をもって「ういろう」と記せしは、親方円斉ばかり。
⚓ 薬を置いてある建物の場所と、店構えを自慢げに伝えている場面ですね。 あの長押の長薙刀は、誰が長薙刀ぞ。 麦・ごみ・むぎ・ごみ・三むぎごみ、合わせてむぎ・ごみ・六むぎごみ。
15おちゃたちょ ちゃたちょ ちゃっと たちょ ちゃたちょ、あおたけ ちゃせんで おちゃ ちゃと たちょ。
こだなの、こしたの、こおけに、こみそが、こあるぞ、こしゃくし、こもって、こすくって、こよこせ、おっとがてんだ、 こころえたんぼのかわさき、かながわ、ほどがや、とつかは、はしってゆけば、 やいとをすりむく、さんりばかりか、ふじさわ、ひらつか、おおいそがしや、 こいそのしゅくをななつおきして、 そうてんそうそう、そうしゅうおだわらとうちんこう、 かくれござらぬきせんぐんじゅのはなのおえどのはなういろう。
👏 もしやお 立会 たちあいの 中 うちに 熱海 あたみか 塔 とうの 沢 さわへ 湯治 とうじにお 出 いでなさるるか、または 伊勢 いせ 御参宮 ごさんぐうの 折 おりからは、 必 かならず 門 かど 違 ちがいなされまするな。 ~例~ ・ 京 きょうのなま 鱈 だら 奈良 ならなま 学鰹 まながつお ・ 書写山 しょしゃざんの 社僧正 しゃそうじょう ・あの 長押 なげしの 長 ながなぎなたは、 誰 たが 長 ながなぎなたぞ. 即 すなわ ち 文字 もんじ には、 頂 いただき 、 透 す く、 香 におい と 書 か きて、とうちんこうと 申 もう す。 あれあの花を見てお心をお和らぎやという。
2かの 頼光 ( らいこう )の 膝元 ( ひざもと )去 ( さ )らず。
第三段 そりゃそりゃそりゃ、そりゃそりゃ 廻 ( まわ )って 来 ( き )たは、 廻 ( まわ )って 来 ( く )るは、 そらそら、そらそら、舌が廻り出してきた、舌が廻り出してきた。
🤔 外郎売【フリガナ付き本文】 基本的に慣れるまでは、この第一節を練習すれば大丈夫です。 只今はこの薬、 殊の外世上に広まり、方々に偽看板を出し、 イヤ、小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと、 色々に申せども、 平仮名をもって「ういろう」と記せしは、 親方円斎ばかり。
2『頂透香』は著者 烏亭 うてい さんの誤記ではないかと思われます。
起 ( お )きゃ がれ 小法師 ( こほうし )、 起 ( お )きゃ がれ 小法師 ( こほうし )、 昨夜 ( ゆんべ )も 溢 ( こぼ )して 又溢 ( またこぼ )した。
👣 もしやお立ち会いの中に、熱海か塔ノ沢へ湯治にお出でなさるるか、 又は伊勢参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。 まいつぶり、つのだせ、ぼうだせ、ぼうぼうまゆに、 まいつぶり、角出せ、棒出せ、ぼうぼうまゆに、 うす、きね・すりばち、ばちばち ぐわら ぐわらと、 臼・杵・すりばち、 ばちばちぐゎらぐゎらと、 はめを はずして こんにち おいでの いずれもさまに、あげねばならぬ うらねばならぬと、 羽目を弛して今日お出での何茂様に、上げねばならぬ売らねばならぬと、 いきせい ひっぱり、とうほう せかいの くすりの もとじめ、やくしにょらいも しょうらんあれと、 息勢引っぱり、東方世界の薬の元締め、薬師如来も照覧あれと、 ほほ うやまって、ういろうは、いらっしゃいませぬか。 彼の頼光の膝元去らず。
6野良 のら 如来 にょらい 野良 のら 如来 にょらい 、 三 み 野良 のら 如来 にょらい に 六 む 野良 のら 如来 にょらい。
ここでも、腕(食べられない)と茹でた栗(食べられる)を混ぜ込んでいますね。
✋ 魚鳥・茸・麺類の食い合わせ、その外、万病速効ある事神の如し。 狸 たぬき 百匹 ひゃっぴき、 箸百 はしひゃく 膳 ぜん、 天目 てんもく 百杯 ひゃっぱい、 棒 ぼう 八百本 はっぴゃっぽん。 もちゆるときは いちりゅーずつ かんむりのすきまより とりいだす。
16お 登 のぼり りならば 右 みぎ の 方 かた 、お 下 くだ りなれば 左側 ひだりがわ 、 八方 はっぽう が 八棟 やつむね 、 表 おもて が 三 み つ 棟 むね 玉堂造 ぎょくどうづくり 、 破風 はふ には 菊 きく に 桐 きり のとうの 御紋 ごもん を 御赦免 ごしゃめん あって、 系図 けいず 正 ただ しき 薬 くすり でござる。 第四節 くるは くるは なにがくる、こうやのやまの おこけらこぞう、 来るは来るは何が来る、高野の山の おこけら小僧、 たぬき ひゃっぴき はし ひゃくぜん てんもく ひゃっぱい ぼうはっぴゃっぽん 狸百匹 箸百膳 天目百杯 棒八百本。
八方が八つ棟、表が三つ棟玉堂造り。