🖕 そうであるのは、(光源氏が)限りなく心からお慕い申し上げている方(藤壺の女御)に(若紫が)よく似通い申し上げているので、 まもら るる なり けりと思ふにも、涙 ぞ 落つる。 初秋七月に藤壺宮中に戻る 七月になりてぞ参りたまひける。
18に 遥歌 より• 意味は「退屈だ」。
定家の写本の発見によってさらなる研究が進むと思われる『若紫』。
🙃 そしてその気持ちは恋愛へ発展するのです。 藤壺は、もう二度と同じ過ちがあってはならぬと源氏を拒絶しますが、かといって憎みきれずに懊悩します。 その男、忍摺りの狩衣をなむ着たりける。
9日もとても長い上に、退屈であるので、夕暮れでひどく霞んでいるのに紛れて、(光源氏は)あの小柴垣の所へ立ちお出掛けになる。 尼君、髪をかき撫でつつ、「梳ることをうるさがりたまへど、をかしの御髪や。
幼い頃に吉原に連れてこられ、遊女となったのは17才。
🔥 少納言の乳母とぞ人言ふめるは、この子の後見なるべし。
3母を亡くしている若紫は祖母が養育していたのですが、祖母はこの申し出を断ります。 12 据ゑ奉り ワ行下二段動詞「据う」の連用形+ラ行四段活用の補助動詞「奉る」の連用形。
源氏物語はここから語り始められたのではないかと私は思っています。
🚀 つらつきいとらうたげにて、眉のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額つき、髪ざし、いみじううつくし。 北山での出会い 光源氏、18歳の春。 少女の後見役だった祖母が亡くなって、これ幸いと家に連れ帰る この2つの恋愛について、詳しく解説します。
12動作の対象(似られている人)である藤壺を敬っている。
その上、この上なく心を尽くし差し上げた人(藤壺の宮)に、とてもよく似て差し上げているのが、(原因で)自然とじっと見つめるのであるのだなあと、思って涙が落ちる。
😛 男の着たりける狩衣の裾を切りて、歌を書きてやる。 に 遥歌 より• 8 うつくし シク活用の形容詞「うつくし」の終止形。 「と、思う」ってことは、カギカッコはないけれど、この部分は源氏の心の声なので、謙譲の補助動詞【奉れ】は【源氏から藤壺】への敬意を表していることになります。
4」とて、いと 口 くち 惜 お しと思へり。
単に、かわいい小女だったから、誘拐した、というのでないのです。
📞 (若紫の)顔つきはとてもかわいらしくて、(まだ剃り落としていない)眉のあたりがほんのり美しく見えて、子供っぽく髪を手で払いのけた額の様子や、髪の様子は、たいへんかわいい。
」とて、いみじく泣くを見たまふも、すずろに悲し。 に 閃緑藻 より• ====== これぐらいで、間に合いますか? あなたが使っている教科書と、表記の異なる部分があるかもしれませんが、微調整してくださいね。
訳:「成長していく (ような)様子」 ゆかしき=シク活用の形容詞「ゆかし」の連体形、 心がひきつけられる 、見たい、聞きたい、知りたい かな=詠嘆の終助詞 給ふ=補助動詞ハ行四段「給ふ」の終止形、尊敬語。
🤞 意味は「差し上げる」。 母の記憶がほとんどない光源氏は、母にそっくりな藤壺(ふじつぼ)という、父の妻で後に国母(天皇の母)となる女性に憧れを抱きます。 26 かからぬ ラ変動詞「かかり」の未然形+打消の助動詞「ず」の連体形。
16光源氏の乳母子で、親しい家臣。 中の柱に 寄りゐ 【注16】て、 脇息 【注17】の上に経を置きて、いと なやましげに 【注18】 読みゐたる 【注19】尼君、ただ人と 見えず 【注20】。
罪得ることぞと常に聞こゆるを、心憂く。
🎇 父は再婚しており、継母との間に子どももいました。 7 いみじう シク活用の形容詞「いみじ」の連用形。
少女は、幼くも尼と、次のような会話をしています。
中の柱に寄りゐて、 脇息 きょうそく の上に経を置きて、 部屋の中央にある柱に寄りかかって座り、脇息の上にお経を置いて いとなやましげに読みゐたる尼君、ただ人と見えず。
🚀 動作の主体である光源氏を敬っている。
25 つらつき 名詞。 髪は扇を広げたようにゆらゆらとして、顔は(手で)こすってひどく赤くして立っている。
」「つらつきいと らうたげにて、 眉のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額つき、 髪ざし、いみじううつくし。